
金城町PRセンター
〒730-8510 広島市中区基町5番44号
広島商工会議所5F
Tel082-502-7051
Fax 082-502-7052
|
|
◆広島商工会議所(広島市中区基町)の5階にある金城町PRセンターは、広々として明るい部屋だった。
その中で、高木圭子さんが一人で電話応対していた。
清楚でまじめな感じの人で、金城町PRセンター設置の経緯をつぎのように語る。
「当センターが設置されたのは、6年前です。私は、そのときから仕事をさせていただいています。センターの設置場所は、当初、広島駅の近くだったんですが、昨年の10月、ここへ移ってきました」
島根県金城町と広島市の時間的距離は意外に短く、およそ1時間半である。これは、平成3年に開通した広島市ー浜田市間高速道路のおかげで、それまで3時間かかっていたのが半分に短縮された。
このような交通事情の変化が、金城町PRセンターの設置につながったようである。
高木さんは、金城町の豊富な観光資源を説明する。
「金城町は人口が約5000人の人情の豊かな町です。観光資源も豊富で、温泉も美又温泉を始めとして特色のある温泉が3つもあります。アウトドア施設も、ゴルフ場や乗馬牧場、キャンプ場などがあり、楽しいひとときを過ごしていただけます。
金城町は全国的に有名な石見神楽の本場で、いつもどこかでお囃子の笛や太鼓の音が聞こえてくるような町です。なによりいいのは町の人がとても温かいことで、金城町を訪れた人は、どなたもリピーターになられるようです」
彼女は、金城町と広島市とをつなぐ方法について、いつもいろいろと思いを巡らしているようだ。

金城町長安藤美文氏の著作
文芸社発行
|

石見神楽
|
「相談相手がいないので、あれこれ試行錯誤しています。でもおかげさまで、安佐北区や安佐南区などの公民館とつながりができて、公民館祭りには、石見神楽の上演をしたり金城町の特産品を販売させてもらったりしています。その結果、たくさんの人たちが金城町にお出でくださいます。
筆の町として有名な熊野町や、人口3万人の海田町などとの交流も図っており、最近は、年間3000人もの人が金城町にお越しくださっています」
◆先日、高木さんから安藤美文町長の著書「人生を舞う」をいただいた。安藤氏の自伝で、石見神楽と共に生きてきた人生が自然に巧まず描かれている。
安藤氏の好きな言葉は、「感動」「人との出会い」「郷土愛」など。氏の数々の地域起し施策は、このような精神的背景があって生まれたのだろうと思った。
彼女は述懐する。
「当センターが設立されたときには、反対意見もあったようです。このような中で、安藤町長が最終的に決断されたんです。
私も、最初はよそものと思われていたようですが、今では仲間と認めていただいています。こうしてのびのび仕事をさせていただけるのも、町長のおかげと感謝しています」
こうした金城町にも、地方自治体の広域合併の波が押し寄せてきた。今年の10月1日には、浜田市、三隅町、弥栄村、旭町、金城町が合併することになっている。
この合併にも、安藤町長のアイディアが生かされた。各町村への自治区の設置で、全国的にも初めての試みということだ。
「合併後も、当センターが残ることは決まっているんですが、金城町自治区に特化した仕事をするのか、浜田市全般の仕事をするのか、まだ未定です。どちらになっても、ベストを尽くしたいと思っています」
このように語る高木さんだが、「広域のPRとなると、1人でできるだろうか。もし定員が増えても、うまくいくだろうか」と不安の色をかくせない。
しかし、どのような事情になろうとも、彼女のこれまでの実績や、柔軟な発想力、行動力を思うと、必ずや新しいPRセンターが誕生することだろうと思った。
|