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日本の古い伝統がいっぱい
辻の蔵



辻の蔵風景
辻の蔵風景

広島市佐伯区利松1−4−16
ディック五日市店前
Tel 082-928-0922

http://npo.cx


広島市佐伯区のディック五日市店のすぐ近くに、日本の古い伝統がいつぱいの建物がある。
古い家屋に古い道具、日本伝統の料理・・・。
このように書くと、いかにも料亭のようだが、そうでもない。料理教室を開いたりセミナーを開いたりするので、文化センターかといえば、そうでもないのである。
こんな風変わりな建物の名は「辻の蔵」。この名前の由来は、先祖代代住んでいる辻家の蔵ということだった。


五右衛門風呂

助産婦の皆さん
 助産婦の皆さん
家久由美子さん 吉原香織さん
石丸希美さん

■古色蒼然とした建物に入ると、かまどの薪が燃えていた。納戸には古い箪笥やら、はたおり機などが置かれ、二階には障子や囲炉裏があった。
 広い庭には大きな五右衛門風呂が3つ。井戸水を汲み上げるポンプもあった。燃料は薪だそうだ。
 60年前の生活にタイムスリップしたような気持ちになった。


「先日、男女合わせて10人ばかりの小学生が見学にきましてね。きゃっきゃっと大喜びして風呂に入ったんです。ついてきたお母さん方も大笑いでした」
 当施設の吉原香織さんが笑いながら話す。ちなみに五右衛門風呂には、一度に4人くらい入れるそうだ。


■当日開催された山上義明さんのヨーガ教室に参加した後、カレーライスをご馳走になる。
 肉が入っていないのに、すりつぶしたナッツ類が効いているせいか、たいへん美味しかった。ご飯は玄米。薪で炊いたためか柔らかい。


 サラダも豆腐も沢庵も、みんな無農薬の自然食。何もかも、たいへん物珍しく美味しかった。こんなものばかり食べていたら、血圧は下がるだろうと思った。
 夕食代は、ヨーガ教室代も含めてなんと1800円。何か得をしたような気分になる。


「料理には、3500円コースと5000円コースがあります。料理教室代も含めての値段です」
 このように話すのは辻徹也さん。彼は、辻の蔵を運営するNPOセレ・インターナショナルの代表であり、料理の先生もしている。


■NPOセレ・インターナショナルは2000年に設立。医療民間療法の情報収集発信や生活習慣病を予防する生活様式の研究啓蒙などをテーマに活動している。
辻さんは熱い思いをつぎのように語る。


辻 徹也さん
◆辻 徹也さん◆
1958 広島生まれ
1981 日本大学卒(IT専攻)
1988 成城大学大学院卒
(社会心理学・臨床心理学・自然医学専攻)
1989 セレ株式会社設立
(医療・エネルギー・環境革命をテーマ)
2000 NPOセレ・インターナショナル設立
「今まで物質的な豊かさが求められるあまり、環境や生命が疎かにされてきました。その結果として、花粉症などアレルギーが蔓延したり、エイズ・SARSなど新型細菌性疾患が出現したりしています。
 これらの問題は、一人一人が食生活や生活習慣を変えていけば解決していくものです」


「この辻の蔵には、日本の素晴らしい伝統がいっぱい詰まっています。この伝統的な生活様式をモデルにして、世の中に広げていきたい。これが当NPOのコンセプトです」
 


「近くに畑を借りて、トマト、ナス、キュウリなどの食材を無農薬でつくっています。可能な限り自給自足でいきたいと思いましてね。こんな生活拠点が半径5Kmの範囲にできていくと、世の中が変っていくと思います」


■今、辻の蔵では、新しい事業が生まれようとしている。妊娠出産子育て時における女性とパートナーへの援助事業である。
 直接担当するのは助産婦トリオ、吉原香織さん、家久由美子さん、石丸希美さんだ。


「今、自宅分娩の輪が着実に広がってきています。今までのような病院出産には限界が出てきているんですね」


「自宅分娩のお手伝いをするだけでなく、家庭内での衣食住に関する学習のお手伝いもしていきたいと思っています」


「これまでわたしたち3人は、個人で別々に助産活動をしていましたが、辻の蔵を拠点にして、3人で力を合わせていきたいと、今準備しているところです。遅くとも秋までには開業する予定です」
このように語るのは吉原香織さんである。


辻さんが補足説明する。
「出産の仕事や自然食の仕事、環境改善の仕事などを別々にやっていると高くつきます。これらをネットワークを組んでやるとコストは落ちるし、智恵の輪も大きくなります」
「このような仕事は、国や大学個人ではできません。これからはNPOでネットワークを組んでやる時代ですね」


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