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◆「お年寄りが好きなんですよ」と言いながら、いかにもシャイなやさしい笑顔を見せる三笹雅代さんは、さる11月1日にオープンしたばかりの「痴呆性高齢者グループホーム己斐・みどりの家」の管理者である。 「おむつをしていらっしゃるお年寄りの女性が、料理で巧みな包丁捌きをされたり、買い物にもいっしょに行ってくださるんです。ほんとに感動的です」 こんな説明を受けた後、ホームに入った。居間ではカラオケの真っ最中、家族的な温かい雰囲気が伝わってきた。 ◆三笹さんは広島生まれの広島育ち。呉共済病院呉看護専門学校を卒業後、看護婦として同病院に1年半くらい勤務した。 平成7年広島市医療法人・社団光仁会梶川病院に再就職。当院では、看護婦を経てケアマネージャーになった。 「当時は、介護保険制定前で、病気が治ってもお家に帰りたくないお年寄りが多かったんです。 それがわかっていながら帰ってもらうので、割り切れないものを感じていました。今では、ヘルパー制度などができて随分とよくなりましたが・・・・」 「ケアマネージャーは、一人一人の人との深いかかわりあいが持てるので、やりがいがありました。しかし、痴呆性の人の場合は、ずっと見守りが必要で、1日数回の訪問では、とうてい在宅での生活が続けられません。 こんな悩みを抱えていたとき、グループホームを見学したんです。目から、うろこが落ちましたね。痴呆の症状がよくなっているんです。グループホームへ憧れました。こんなとき、己斐・みどりの家の話を聞いたんです。嬉しかったですよ」 ![]() ◆それから、三笹さんの多忙な日々が始まる。建物の改装計画から従業員の採用、入居者の募集などさまざまな仕事に、スタッフとして加わった。 みどりの家の入居者の定員は8名。職員は8名である。「ゆっくり、いっしょに、たのしく」を運営の基本理念にすることにした。 好きな言葉は「出会い」。 「先日、近所の方から、お芋をいただいたんです。みんなでスイートポテトを作りました。とっても嬉しかったですよ」 「8人の職員の中には料理の上手な人、力仕事ができる人、お風呂に入れるのが上手な人など、多士済済です。みんなで力を合わせて、ステキなグループホームをつくろうと話し合っています」 「先般、お年寄りがお部屋で転ばれたので、ご家族にはきちんとお伝えしました。信頼していただくには、オープンにしなければと思っています。グループホームはサービス業。我慢をしていただくようなサービスではダメだと、心に言い聞かせています」 三笹さんは、はにかみながらも強くしめくくった。 |
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