旅行業と落語の二足草鞋をいく
櫛雅之/善亭ぶ生さん
くしまさゆき/ぜんていぶしょう

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櫛雅之(くしまさゆき)
/善亭ぶ生(ぜんていぶしょう)
広島市生まれ 32歳
ジャパンツゥリスト株式会社取締役
落語家
〒733-0032 広島市西区東観音町7番20号
Tel 082-292-0005
Fax 082-293-9205
e-mail masaki-busyou@ma.neweb.ne.jp
http://www.wb9.co.jp/japan-t/ |
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櫛雅之さんは2つの顔を持つ。1つは旅行会社の役員としての顔、もう1つは落語家・善亭ぶ生(ぜんていぶしょう)の顔である。好きな言葉は「風にふかれて今日も行く」。ひょうひょうとした中に、烈しい情熱を持つ櫛さんにインタビューした。 |
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◆インタビューの間も、旅行ビジネスに関する携帯電話が何度となくかかってくる。持ち前の明るい声で応対するその姿は、どう見ても手の切れるビジネスマンだ。
旅行業と落語の仕事の割合を聞いたら、つぎのような返事が返ってきた。
「あえて比率をいえば、旅行業が7、落語が3くらいでしょうか。 バス旅行などのとき、落語や漫才をやっているので、画然とは分けられないんです。落語の出演回数は、年間50〜80ステージです。バス旅行のほかに、老人ホームや公民館を回ったり、独演会などを行ったりしています。落語を始めてから10年になるので、通算すると700回くらいのステージになります」
◆5歳のとき、広沢虎造の浪曲に聞き惚れた。18歳になったとき、テレビで古今亭志ん生の落語を聞く。その和芸と破天荒な生き方に憧れ、将来は落語家になろうと決心した。
「落語家になるためには東京と思い、19歳のとき東洋大学に入学。早稲田大学の落語研究会に入りました」
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らくごと篠笛の集い
| 期日 |
10月23日土曜日19:00〜 |
| 場所 |
ケニーベイクラブ(バー)
三川町6−3 |
| 入場料 |
1,000円(予定) |
| 問合せ |
090-9501-3885(はつだ) |
| その他 |
千艘、青馬、篠笛の梶川と
ジョイントライブの予定 |
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「在学中、田辺エージェンシー所属の学生タレントになり、2年間出演しましたが、ノーギャラで飯が食えないので、大学を卒業すると広島に帰りました。父が経営している旅行業を手伝いながら、落語をすることにしたんです」
このように語る彼は、意外に堅実なタイプのようだ。この性格も、二足草鞋を成功させる要因の1つになっているのだろう。
「1996年から1998年にかけては、平々亭青馬さんや風呂哲さんなど、たくさんの人と知り合ったり、同志で広島演芸協会を立ち上げたり、たいへん有意義な時期でした。この時期に、広島での落語活動の基盤が出来たと思っています。それから2年後、父の経営するジャパンツゥリスト株式会社の取締役になりました」
◆現在のテーマは、旅と落語をいかに結びつけるかということだと、その熱い思いを語る。
「落語家でも旅行業者でも、ぼくより上の人はいくらでもいます。しかし、2つをミックスさせ調和させたプランを提案できるのは、あまりいないように思います。ここに、ぼくの存在価値があると思っています」
彼の熱弁は、ますますさえてくる。
「観光は本来人々に希望を与えるものなのに、その原点が忘れられています。いい風景を見たり、美味しいものを食べたりするだけが、旅行の目的ではありません。旅に出て何か希望の光を見出す。これが一番大切だと思います。落語や演芸は、これになんらかのきっかけを与えると思っています」
彼は落語に、心底から惚れ込んでいる。その理由は、落語には良い悪いの結論がなく、立場によりそれが変ってくるからだと言う。
「落語の世界では、泥棒も悪いイメージでは語られません。むしろ、泥棒は人がいいという視点で語られることが多いんです。物を盗られることは、物を預けることなんですね。落語に登場する人たちは貧乏だが、とことん明るい。阿呆だけど人間味があるんです。人間の業をさらけ出し、ありのままを語り、弱い部分に共感するのが落語です」
落語は空想の芸術だとも語る。
「落語はセリフを覚えたらダメなんです。覚えると、情景が目に浮かばなくなります。すると、自分とお客の絵が重ならなくなるんです。落語はイマジネーションの芸術なんですね。間が大切なのは、話し手と聞き手の呼吸があい、イメージが重なるためです」
「善亭ぶ生」という名前は、一日一善が由来だという。好きな言葉は「風に吹かれて今日も行く」。
「本来、わがままな性質であるため、すぐに力むんです。風に吹かれるように、こだわりなく生きていきたいですね」と笑う。
彼の笑顔は天下一品だ。風に吹かれるようにいきたいという人生観が、かもし出しているのかも知れない。「旅と落語の統合という夢」は、きっと実現するだろうと思った。
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■櫛雅之/善亭ぶ生さんの略歴
1972年 広島市で生まれ。
5歳の頃より、広沢虎造を子守唄代わりに聞きながら育つ。
18歳:志ん生の落語を聞き、落語に開眼。
19歳:東洋大学入学。早稲田寄席演芸研究会入会
20歳:田辺エージェンシー所属・学生タレントになる。
22歳:東洋大学卒業、広島に帰り、ジャパンツゥリストの仕事をしながら、ぶ生ひとり会(落語)を開催。
26歳:広島演芸協会設立ととも参加。(事務局長を務める)
28歳:ジャパンツゥリスト(株)取締役になる。
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