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■島村陽子さんは、ダンス創造集団「FREE HEARTS」を主宰し、舞踊を中心にした舞台制作、プロデュース、コーディネートなど、幅広く手がけている。これらの活動の傍ら、TSS文化大学での健康体操、NHK文化センターでのバレエストレッチ、広島文化短期大学でのウオーキングなど、各種の講師活動も続けている。 ■フリーハーツを立ち上げたのは12年前の1992年。それから手がけたプロジェクトの数は、なんと90にも達した。主婦の仕事をこなしながらの活動だけに、そのエネルギーには目を見張らされる。 以下、その主なものを紹介しよう。 ・1992年2月「ダンサーたちの出逢いの中で」 モダンバレエ・ジャズダンスなど異なるジャンルの地元のダンサーが競演する舞台をプロデュース。600人を超える観客が、意欲的で緊張感のあるステージに引き込まれた。 ・1993年5月「女・三夜」
・2000年11月「第15回国民文化祭ひろしま2000ジャズダンスフェスティバル」 大竹市総合体育館で開催され、観客数は2000人を超えた。1部は、全国から9チームが出演する見事なステージ。2部は、東京のプロフェッショナルダンスセンターの平和の祈りを込めた「ヒロシマレクイエム」。 ・2002年10月JCDN主宰「踊りに行くぜ!」 東京・大阪・京都と各地で活躍中のダンサー、砂連尾理+寺田みさこ、松本大樹、安川晶子の4人が出演。 砂連尾理さんと寺田みさこさんは、28日、小学校で開かれた「子供のためのダンスワークショップ」で、表現教育の講師を務めた。 ・2003年5月「生きる」 「生きる」は、広島市出身のプロフェショナルダンスセンター主宰大塚京子さんが脚本を書いた自伝的ダンスパフォーマンス。 東京在住の被爆者である大塚さんは、2000年9月、余命半年と宣告されながら癌と壮絶な闘いを続けている。 ■島村さんはこれまでの12年間を振り返りながら語る。 「中央のダンスのエネルギーや情報を伝えようと立ち上げたフリーハーツですが、最近になって、長い間やってきてよかったと思うようになりました。確実に新しい芽が育ってきている手ごたえを感じています」 「今、大きな潮流になっているコンテンポラリーダンスは、1996年から集中的に紹介しています。コンテンポラリーダンスは、決められたテクニックにとらわれず、アートや舞踊、演劇などいろいろな要素を取り入れるなど、その表現方法は様々です。自由で時にウイットに富む既成のダンスにはない表現に、柔らかな感性を持った若者たちが惹かれいくのはわかりますね」 「今年の8月26日から9月6日にかけて、安芸区民文化センターで、近藤良平さんのコンテンポラリーダンスのワークショップを開催します。近藤さんは、全国的に有名な男性ばかりのダンス集団『コンドルズ』を率いている方です。広島では馴染みの薄いダンスですが、東京では着実に力をつけてきています。広島でのこれからの展開を楽しみにしています」
再び踊り始めたのは、夫の転勤で東京に移ったときで35歳だった。 「夫や子供たちが社会のなかで成長していくように、私自身も歳を重ねることによって成長できる何かを探していました。それが子供の頃から親しんでいたダンスの世界だったんです」 それから3年後、広島に帰ってきて思ったのは、ダンスの情報が少ないことだった。そこで、同志とフリーハーツを結成した。 そのときの気持ちを語る。 「正直なところ踊りたい気持ちはありましたが、舞台づくりに専念するためそれを断念し、縁の下の力持ち、裏方に徹することにしました」 「今では、鳴り止まない拍手や感動で輝いているお客様の目が一番の褒美になっています」 「広島にもダンスファンが増え、地元から世界の舞台で活躍するダンサーが生まれたら嬉しいですね」 このように話す彼女から、強い使命感が伝わってきた。 ■島村さんは、これからの抱負についてつぎのように熱っぽく語る。 「ダンスは、自分の身体を使って表現する世界共通言語です」 「ダンスに必要なのは技巧だけではありません。率直さ・誠実さ・集中力が必要です。その結果、思考や感性が育っていくんですね」 「私の人生もダンスにかかわることによって、より豊かなものになったように思います。これからは、お返しの時期です。ダンスの可能性を、もっともっとたくさんの方にお伝えし、広くダンスを理解していただけるよう、地道に取り組んでいきたいと思っています」 採算を度外視しダンスの普及活動を続けていく彼女は、ロマンティシストなんだなと思った。このような努力は、広島の地に、また彼女の内面にさらに確実な足跡を残していくだろうと思った。 |
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