「東洋人と言われるのが一番好き」
日・中・韓の比較文化学者
金文学さん
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金 文学さん
作家
比較文化学者
呉大学社会情報学部講師 |
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日中韓の比較文化学者・金文学さん(40歳)は、ライフワークである日中韓の文化の紹介に日々努力しており、三ヶ国語で記した著書は30冊にも及ぶといわれる。
その中の代表作である「裸の三国志」「中国人民に告ぐ」「韓国人民に告ぐ」「反日という甘えを断て」の4冊を中心に、以下金文学さんを紹介する。
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◆金文学さんは、1962年韓国系三世として中国瀋陽市に生まれた。家では韓国語、外では中国語を使っての幼児・少年時代を過ごしたという。
中国の大学では日本文学を専攻し、卒業してから6年間、大学講師を勤めた。
1991年、同志社大学の招きで来日し修士課程を修了、引き続いて広島大学で博士課程を修了した。
「韓国人が中国で生まれ育ち、日本にくると三国人になるんです。三カ国にすごく愛着を感じています」
このように語る金さんは、たいへん落ちついた静かな感じの人で、日本語がすごく上手。とても韓国人や中国人には見えなかった。
◆著書は4冊ともたいへん面白く、日中韓の文化の違いがよく理解できた。
「裸の三国志」は、クールな表現で日中韓の文化の比較がなされていたが、「中国人民に告ぐ」「韓国人民に告ぐ」「反日という甘えを断て」は、いずれも痛烈な表現が目立った。このままの韓国と中国ではいけないという金さんの思い入れが、このように痛烈な文章を生んだのかも知れない。
金さんのつぎの作品は、「日本人民に告ぐ」だそうだ。
「日本には金はあっても、精神文化もなければ哲学もない」「ゲラゲラ笑いのテレビはまるで無意味」「日本で奨学金をもらい勉強した留学生が、みんなアメリカに逃げている。排他的な風土や制度のせいだ」
このように語る彼の作品は、きっと激烈なものになることだろう。
◆現在、世界最大の事典になるといわれる「日・中・韓文化象徴大事典シリーズ」を執筆している。例えば、植物は梅、竹、蘭、菊など、人間は耳、髪、鼻などに分類し、個別に三カ国語で紹介していくという。
「三カ国には、それぞれの文化があり感受性も違います。違っていていいんですね。無理やり同じにしようとするのが間違いです。どちらがいいかでなく、違いを認め合うことが大切です」
「日本人には日本語、韓国人には韓国語、中国人には中国語で話しているので、あなたはどこの国の人ですかと尋ねられたんです。東洋人と答えましたよ。東洋人と言われるのが一番嬉しいですね」
「21世紀は東洋の時代です。これからは、ますます人類が解決すべき大きな課題が増えていくことでしょう。人間性回復・自然回復のカギを握るのは、東洋思想です」
「これからも三ヶ国語で本を書き続けますよ」
金さんは、柔和な笑みを浮かべながら決意を表明した。

1998年
東方出版発行
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2000年
祥伝社発行
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1999年
祥伝社発行
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2002年
祥伝社発行
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◆裸の三国志◆
「裸の三国志」は、文化やエロス、味、歴史などいろいろな面から、日本・中国・韓国の文化の比較がなされている。
| 1 |
好きな色は、日本が雑色、韓国が原色、中国が赤。 |
| 2 |
日本は「切り」の文化。韓国は「恨」の文化。中国は「忍」の文化。 |
| 3 |
日本人は実利主義・現実主義。韓国人は形式主義。中国人は二元論的で両方とも半分づつ持つ。 |
| 4 |
日本人は死と生が直結し、死・自殺を美化する。韓国人や中国人には、自殺を美化する情緒はない。 |
| 5 |
日本は島国文化で受ける文化。韓国は受けて取られる半島文化。中国は大陸文化で与える文化。 |
| 6 |
日本人は島国根性。心理的に狭く、多民族に心を開かない。心にもゆとりがない。
韓国人は半島根性。強者に対する柔軟と反抗。涙と笑い。
中国人は大陸根性。おおらかでのんびり、こだわりがない。忍耐力・持久力・大国意識・保守的。 |
| ・・・・etc |
◆中国人民に告ぐ◆
「中国人民に告ぐ」は、文化砂漠と化した中国の現状を紹介、その病根を抉り出す。
中国の文明は華麗で巨大な歴史を持つのに現実の中国を見ると、およそ大きくかけ離れているのに驚く。例えば、40%の青年は本を1冊も持っていないとか、人身売買が行われているとか、法意識がまるでないとかといった、信じられない実態がある。
中国には伝統的な反文化の系譜がある。苛烈に文化を弾圧した「外戚」と「宦官」。すさまじい文化弾圧が有名な明の太祖。文化の大破壊を進めた毛沢東の文化大革命。これらの反文化志向が中国の近代化を妨げる要因になっている。
◆韓国人民に告ぐ◆
韓国がいまだに日本の足許におよばず、また中国のような大国にもなれず、世界各地のひんしゅくを買っているのは、偏狭な「ウリ」の精神である。
「ウリ」とはわれわれを意味し、よそものを意味する「ナム」と対立する概念である。このような強烈な身内意識が、韓国を差別大国とし世界の孤児にする要因になっている。このことに気付いている韓国人は少ない。
◆反日という甘えを断て◆
韓国には、日本人の想像をはるかに超えた反日感情、反日体質がある。
反日を裏返して見ると、そこには、自分を弱者・被害者に仕立て上げ強者日本へ甘えるという意識がある。
このような反日を繰り返している限り、韓国が自立した先進国と見なされることは絶対にないし、正しい歴史認識に目覚めることもない。
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■金文学さんの略歴■
1962年 中国瀋陽市で韓国系三世として生まれる。
1985年 東北師範大学日本文学科卒業、6年間大学講師
1991年 来日
1994年 同志社大学で修士課程を修了、
1994年 同大学文学部客員研究員
2001年 広島大学大学院博士課程修了
2002年 呉大学社会情報学部講師
専攻は比較文学、比較文化、文化人類学。
現在、日本を中心に、日・中・韓三ヶ国語による執筆と講演活動で活躍。著書は三ヶ国語で30冊。中国では文学賞を多数受賞。 |
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