| 「東洋人と言われるのが一番好き」 日・中・韓の比較文化学者 金文学さん
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◆金文学さんは、1962年韓国系三世として中国瀋陽市に生まれた。家では韓国語、外では中国語を使っての幼児・少年時代を過ごしたという。中国の大学では日本文学を専攻し、卒業してから6年間、大学講師を勤めた。 1991年、同志社大学の招きで来日し修士課程を修了、引き続いて広島大学で博士課程を修了した。 「韓国人が中国で生まれ育ち、日本にくると三国人になるんです。三カ国にすごく愛着を感じています」 このように語る金さんは、たいへん落ちついた静かな感じの人で、日本語がすごく上手。とても韓国人や中国人には見えなかった。 ◆著書は4冊ともたいへん面白く、日中韓の文化の違いがよく理解できた。 「裸の三国志」は、クールな表現で日中韓の文化の比較がなされていたが、「中国人民に告ぐ」「韓国人民に告ぐ」「反日という甘えを断て」は、いずれも痛烈な表現が目立った。このままの韓国と中国ではいけないという金さんの思い入れが、このように痛烈な文章を生んだのかも知れない。 金さんのつぎの作品は、「日本人民に告ぐ」だそうだ。 「日本には金はあっても、精神文化もなければ哲学もない」「ゲラゲラ笑いのテレビはまるで無意味」「日本で奨学金をもらい勉強した留学生が、みんなアメリカに逃げている。排他的な風土や制度のせいだ」 このように語る彼の作品は、きっと激烈なものになることだろう。 ◆現在、世界最大の事典になるといわれる「日・中・韓文化象徴大事典シリーズ」を執筆している。例えば、植物は梅、竹、蘭、菊など、人間は耳、髪、鼻などに分類し、個別に三カ国語で紹介していくという。 「三カ国には、それぞれの文化があり感受性も違います。違っていていいんですね。無理やり同じにしようとするのが間違いです。どちらがいいかでなく、違いを認め合うことが大切です」 「日本人には日本語、韓国人には韓国語、中国人には中国語で話しているので、あなたはどこの国の人ですかと尋ねられたんです。東洋人と答えましたよ。東洋人と言われるのが一番嬉しいですね」 「21世紀は東洋の時代です。これからは、ますます人類が解決すべき大きな課題が増えていくことでしょう。人間性回復・自然回復のカギを握るのは、東洋思想です」 「これからも三ヶ国語で本を書き続けますよ」 金さんは、柔和な笑みを浮かべながら決意を表明した。
◆裸の三国志◆ 「裸の三国志」は、文化やエロス、味、歴史などいろいろな面から、日本・中国・韓国の文化の比較がなされている。
◆中国人民に告ぐ◆ 「中国人民に告ぐ」は、文化砂漠と化した中国の現状を紹介、その病根を抉り出す。 中国の文明は華麗で巨大な歴史を持つのに現実の中国を見ると、およそ大きくかけ離れているのに驚く。例えば、40%の青年は本を1冊も持っていないとか、人身売買が行われているとか、法意識がまるでないとかといった、信じられない実態がある。 中国には伝統的な反文化の系譜がある。苛烈に文化を弾圧した「外戚」と「宦官」。すさまじい文化弾圧が有名な明の太祖。文化の大破壊を進めた毛沢東の文化大革命。これらの反文化志向が中国の近代化を妨げる要因になっている。 ◆韓国人民に告ぐ◆ 韓国がいまだに日本の足許におよばず、また中国のような大国にもなれず、世界各地のひんしゅくを買っているのは、偏狭な「ウリ」の精神である。 「ウリ」とはわれわれを意味し、よそものを意味する「ナム」と対立する概念である。このような強烈な身内意識が、韓国を差別大国とし世界の孤児にする要因になっている。このことに気付いている韓国人は少ない。 ◆反日という甘えを断て◆ 韓国には、日本人の想像をはるかに超えた反日感情、反日体質がある。 反日を裏返して見ると、そこには、自分を弱者・被害者に仕立て上げ強者日本へ甘えるという意識がある。 このような反日を繰り返している限り、韓国が自立した先進国と見なされることは絶対にないし、正しい歴史認識に目覚めることもない。 |
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