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吉村美也さん アートと結婚 吉村美也さん


今治生まれ、広島育ち 34歳
勤務先 クリエイティブ・ケン
広島市中区吉島西1丁目7-2
Tel 082-244−1978
Fax 082-244-1985
e-mail cr.ken@smile.ocn.ne.jp
http://www6.ocn.ne.jp/~konekone/index.html


吉村美也さん吉村美也さんの勤め先は「クリエイティブ・ケン」。広島市平和公園から車で5分ばかり離れた閑静な住宅街にある。


 2階の事務所に入ってまず目についたのは、駒がきちんと並べられた2組の将棋盤。一風変っていると思いながら、周囲を見回すと、製図画面や石や木で作られたいろいろな作品があった。1階の倉庫は100uくらい。オルゴール付きの古たんすや花模様の入ったベニヤ板、パーテーション、木切れ、大工道具一式などが雑然と置かれていた。


 一見して、何をやっているのかわからない風変わりな事務所だ。「仕事は、社内報の編集や印刷物のデザイン、イラスト・マンガの制作、店舗の販売促進企画、テープ起こしなど」と、美也さんが説明するが、よくわからない。そこで見せてもらったのが写真〔クリエイティブ・ケンでの作品〕である。これで大分理解できたが、今ひとつ。そんな様子を見て、代表の石原賢さんが助け舟を出してきた。


「普通の内装屋さんとは違います。気持ちはアート、図面は職人。単なる技術職ではありません。世の中で一個しかないもの、常に新しいものを目指しています」


 まさしくクリエイティブだなと、いたく感心した。石原さんは、続けて説明する。
「プラスティックは使いません。石や木など、自然に帰るものを素材にしています。道端に落ちている廃材や不要な物を、拾ってきて活用するんです。捨てられている物を見ると、かわいそうになるんですよ。将棋版も拾ってきた物です」
吉村美也さん「幕張メッセの展示会のときには、わたしが大型トラックの運転もしたんですよ。大工仕事もやります。広島SOHOクラブのパーテーションは、わたしがノコ・カンナ・ペンキを使って作ったんです」と美也さん。


「儲けたいとは思いません。面白いものをつくりたい。クライアントから褒めてもらうのが一番嬉しいんです」
 このように話した後、石原さんは外出した。
 クリエイティブ・ケンのスタッフは、石原賢さんと奥さん、それに美也さんの3人。奥さんは経理専門。作品の制作は、石原さんと美也さんが共同してあたっている。


吉村美也さんは、今治生まれの広島育ち。美也さんが幼いときに、お母さんが亡くなったため、お父さんに育てられた。そのお父さんも、50代に入ると病気のため歩けなくなった。こんなことで、大学志望をあきらめた。


 広島商業高校を卒業後、ベスト電器1年、ポップクリエーター〔倒産〕1年を経て、クリエイティブ・ケンに入社する。ここでの石原賢さんとの出会いが、美也さんの将来を決定した。


「石原さんに初めてあったとき、軍手を手渡されて、汚れたら洗えと言われました。デザイナーに憧れていた20歳のわたしにとっては、ちょっとショックでしたね」
「でも、石原さんには、いろいろ教えてもらったんですよ」と言いながら、古いノートを取り出す。紙の種類やオフセットのことなど印刷のことが、ぎっしり書かれていた。その他、色の使い方やイメージトレーニングなどについても教わった。



吉村美也さん
病気がちだったお父さんも、今から4年前、食道ガンのため死亡した。
「ひょうきんで、自立心のある、いい父でした。今も、ときおり、父がわたしを守ってくれているように思うんですよ」


 お父さんを失った痛手をまぎらわせるために始めたのが、渓流釣り。すっかりはまってしまった。その他、今、夢中になっているのが俳画。とても始めたばかりとは思えない。なかなかの出来栄えだ。〔吉村美也の俳画


 音楽も大好き。尊敬している作曲家池辺晋一郎氏にファンレターを出していたら、メール交換してもらえるようになり、広島市に来られたときには、食事までご馳走になった。


 昨年9月には、第7回「広島の美術」に出品、入選した。美也さんにとっては、初めての出展であり、初めての入選だった。〔吉村美也の入選作品


「倉庫の中の廃材を使って、1人で好き勝手に作ったんです。これからも、自分の感性で、わくわくするものを作っていきたいですね。次の出展は立体的なものをと思っています」
「わたしは不器用だから、仕事と結婚は両立できないなあ。どちらかを取らなければならないのなら、仕事ですね。大学へ行けなかったけれど、憧れていた仕事にかかわっている幸せを、今、しみじみ感じています」


 このように言う美也さんだが、とっておきの天才的な芸がある。ホームページBBSでの表現だ。次の文章は、ヴァィオリニスト白井朝香さんのBBSからの抜粋である。
ごぶさたいたしております。 投稿者:MIYA  投稿日:11月25日(日)01時19分47秒
↓あ、戸村さんだ。ヤホ〜、ラリホ〜(あ、すみません…変なやつで…)
私は11日に、岡山まで池辺先生作曲の合唱オペラ「ごんぎつね」を聴きに行ってきました!
生の音楽に飢えてます、最近…
近々、チョン・ミュンフンさんのがあるんでしたっけ?CMでちらりと…。
 〔戸村彰義〕

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