著者は、外科医、医学博士。前進的な外科手術を先駆けて行う名医でしたが、治る病気より治らない病気が多い現実に気付き、大病院副院長の食を辞しました。 本書のうち最も注目をひいた点を紹介します。
◆西洋医学が得意とする病気は急性疾患で、急性疾患については、西洋医学に優る効果的な治療はありません。 ところが、急性疾患の割合は非常に小さく、大半が慢性疾患です。慢性疾患は西洋医学で根治しようとしてもなかなかうまくいきません。医者の仕事の8割は診断、2割が治療です。西洋医学の大半は診断学です。
◆早期発見・早期治療が広まってもがん患者は増え続けています。もともと医者はガンを完全に治せるとは思っていません。医者としてはやるだけのことはやって、それから先は患者の身体に期待するというのが実態です。 代替療法には西洋医学にない治療効果があります。しかし、ガンを治すまでの効果は、代替療法にもありません。
◆ガンを治すには、ガンになった原因を突き止めない限り有効な手立てが見つからないのです。私は多数の進行ガン患者になぜガンになったか質問しました。その結果、ある傾向が見えてきたのです。 例えば乳ガン全体としては傾向が見えてきません。ところが右と左に分けて考察すると一定の傾向があるのです。右乳ガンの人は、「ガンになる心当たりがない、あえて言えば永年にわたっての家庭的なストレスかも知れない」と答えました。一方、左乳ガンの人は「仕事や介護、金銭などのストレス」とガンの原因を特定しました。 肺ガン患者には、「ガン恐怖心」「健康願望」が強く、胃ガン患者には「仕事の頑張り過ぎ」「運動のし過ぎ}という傾向がありました。
◆ガンはなんらかのメッセージを発信しています。ガンにも発生する原因があるはずで、その原因を究明し除去することが大事なのです。
◆進行ガンが治癒した人がしたこと ◎ガンの原因をつくった現実から離れる。例えば会社を辞めるなど、生活を根本から変える。 ◎ガンになった現実を忘れる。 ◎自分流の生き方ルールで生きる。 ◎ガンに対する恐怖心をなくする。 ◎非常識に生きる。
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ガンをつくろ心治す心
土橋重隆著 主婦と生活社発行
初版発行
2006年8月7日 |