著者によると、悪いのは私じゃないという人たちが増えているという。衝撃的な本だった。特に印象が残ったことを要約して紹介する。
●学校が悪い 最近、学校でレポートの提出を求めると、インターネットの関連サイトから丸写しをする学生が後を絶たない。中には、コピーしたURLが印刷されたレポートさえある。 ある学生に、「自分で書いたものではないでしょう」と指摘すると、その学生はむっとした表情で 「これは僕が書いたものです」 「このサイトと一字一句同じじゃあない」 「ネットにあるものだから、誰でも参考にしたらいいでしょう。今バイトで忙しいんですよ。論文を書くためにバイトを休んでクビになったら学校は責任をとってくれるんですか」
●医者が悪い 患者からのクレーム・暴力は年々増え続けている。患者の暴力は一方的に患者が悪いわけでも、医療側が悪いわけでもない。悪いのは、その間にある関係なのだ。こんな単純なことがわからない人たちが急増している。
●職場が悪い 治療者として診療室にいると、「仕事のストレスや上司との人間関係から具合が悪くなった」というビジネスパーソンが連日のように訪れる。働く側と雇用する側が、「ウッになったのはそちらが悪い」と責任をなすりつけあっている。最近は、すぐに会社や上司の責任にする他罰的な新型ウツが増加している。
●家族の中の他罰主義 子育て中の母親に対する新聞アンケートによると、 ・子育てしていて、いらいらするこしがある・・・68% ・子どもと離れたいと思うことがある・・・46% ・つい大声で叱る・・・69% 診療室にきてつぎのようなことをいう母親もいる。 「子どもって、ママ、ママといって、まとわりついてくるんですよ」 「離乳食を毎回スプーンで、口まで運ばねばならないのが面倒です」 「ママと言ってきても、相手にしないでいると1人遊びできるようになりました」
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著書名
悪いのは私じゃない
症候群
著者
香山 リカ
発行所
KKベストセラーズ
初版発行
2009.8.20
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