■親は子どもの<就活>とどう向き合えばいいか?
−親は、いちばんの応援団になれる−
子どもが学生生活を終えていよいよ就職というところへたどりつくと、親は「やれやれ。これで子育ても終わった」と思うものです。就職活動は大人への入口なのだから、もう親の出番はない。手を貸したりするのは過保護な親のすることだ。そんなふうに考える人が多いのではないでしょうか?
これまでなら、それは正論でした。でも今は違います。親御さんにも充分出番はあるのです。まず、かつて就職したことがある親世代の人は、自分たちの頃と現在の就職状況がまったく違っていることを知らなくてはなりません。
大きな違いは2つあります。一つは、長く続いた不況のために採用人員が減っていること。もう一つは、企業が人材育成にかける時間を惜しんで、最初から社会人として<ある程度仕上がっている人材>を求めているということです。
親世代が新入社員だった頃であれば、半人前で採用されても、その後の新人教育が、社会人として会社で働く人として一人前にしてくれていました。今そういったシステムはもう存在しないと思ってください。採用する人が少ないうえに、社会人として即戦力になる人材を採用しようとしている。これが今の就職の現実です。
子どもたちはもちろんのこと、親もこの現実を受け入れなくてはなりません。現実がそうである以上、批判しても始まらないのです。子どもたちはもう、就職活動の荒海に乗り出しています。親のほうも、そんな彼らが置かれている厳しい状況を受け入れ理解しましょう。まず大切なのは、「わからないから」という理由で逃げないことです。
「お母さんには、昔と違いすぎて今の就職事情はわからないわ。あなたの好きにしなさい」
「もう大人なんだから、自分で決めなさい」
よく口にしてしまいがちな、こうした言い方は、子どもの自由を尊重しているように見えても、親の逃げ口上だと思います。苦しんでいる子どものいちばんの応援団になれるのは、家族しかいないのです。まず逃げずにいっしょに受け止めてあげましょう。
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就職迷い子の若者たち
◇著者 小島貴子
◇発行 集英社
◇初版発行
2006年9月
第1章 仕事探し
どこから手をつけたらいい
第2章 働き続けるために必要なこと
第3章 こうすればうまくいく(就活)
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