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子どもたちに夢を!
正しいトレーニングができる指導者を育てたい
スポーツトレーナー 保科 壽直さん


保科 壽直さん(ほしな としなお) 


トレーニングドクター
運動心理生理学博士
(有)トム企画 代表取締役
けんこうパーク主宰
〒730-0013 広島市中区八丁堀1−8 エイトビル501
けんこうパーク 082−223−3363
E−mail   toshi.h@poppy.ocn.ne.jp
URL http://www3.ocn.ne.jp/~k-park/

保科 壽直さんのプロフィール(詳細)



保科壽直さんは、アメリカで研鑽を積んだスポーツトレーナーです。
運動心理生理学博士のほか、 アメリカスポーツ医学会ACSMヘルスフィットネスインストラクター、健康運動指導士などいくつもの資格を持ち、トレーニングドクターとして、プロ・アマスポーツ選手の基礎体力作りや、中高齢者の健康作りの指導など、精力的な活動を展開しています。そのスケジュールは超過密ですが、持ち前のバイタリティと前向きな人柄で、たいへん楽しそうにこなしています。

広々として明るい「けんこうパーク」

ソフトな雰囲気の保科さん

トレーニングを実演しながら説明
 
室内は明るくて広い。
 
中高齢者の健康づくり指導
中央はアシスタントの崎原さん



 
広島市の中心街八丁堀から歩いて数分のところに、エイトビルがある。保科さんの活動の拠点、「けんこうパーク」は、その4階にあった。室内は広々として明るく、大きな鏡や、いろいろな運動ツールが置かれていた。


 その日は、プロ競輪選手のトレーニングが行われていた。プロ競輪選手の並外れた筋力と跳躍力には驚いたが、それにも増してびっくりしたのは、多彩なハードトレーニングメニューを、自分もやりながら指導する保科さんの姿だった。後ほどの説明では、このメニューは、ごくさわり部分でしかないとのこと。スポーツトレーニングの奥深さを感じた。


 それから数日して訪ねると、今度のトレーニングは中高齢者の体力づくりだった。指導者はアシスタントの崎原さん。身体が柔らかく動きがきれいだった。受講者は女性2名。意欲的に受講していた。



スポーツトレーナーとは

  まず、スポーツトレーナーについて説明してください。


保科  
スポーツトレーナーの定義は、日本では必ずしも明確ではありません。一般に、ケガをした場合のケアが活動の中心と考えられる傾向がありますが、これはたいへんな誤解です。
 プロのスポーツ選手を例にとると、スポーツトレーナーの仕事は選手の身体の状態を常に最高に保ち、ケガなく、競技の中で最高のパフォーマンスを発揮させることです。これを実現するためには、非常に高度で広い知識とスキルが必要とされます。


  具体的にはどんなことをするのですか。


保科  
私の考えるスポーツトレーナーの仕事は、全部で4つあります。
@ 筋力・持久力・スピードなど基礎体力作り。
A ベストな状態で試合にのぞめるよう体調管理を含めた
   コンディショニング。
B 痛めている部分のケア(例えばマッサージなど)や
   リハビリトレーニング。
C 緊張をコントロールしたり集中力を高めたりする
   メンタルトレーニング。


  たいへんな仕事ですね。保科さんは、全部やられるのですか。


保科  1つ目は35年、2つ目と3つ目はそれぞれ25年、4つ目は20年やってきています。まだまだこれからと思っています。


  たいへんなものですね。「けんこうパーク」ではどんなことをなさっていますか。


保科  
もちろんスポーツトレーナーの仕事をしているわけですが、具体的には3つのジャンルに分けられます。
 
@ けんこうパーク内の仕事
  ・一般の人を対象にした健康作りの指導
  ・スポーツ選手の基礎体力作り、ケガの予防、
   リハビリトレーニング   
  ・トレーナーの育成
A 派遣指導
  小中高校や企業での様々な指導
B 健康に関する講演・イベント


アメリカで学ぶ
  
  そのような技能をどこで習得されましたか。


保科  高校のとき、野球やボクシングなどをやっていました。高校を卒業すると渡米し、日本料理レストランに勤務、お金がたまると大学に入りました。


  それはたいしたものですね。


保科 
 そんな高尚な目的があったわけではなく、ニューヨークで遊ぼうと思ったんです(笑)。やがてお金がなくなったので、大学は休学して日本に帰りました。それからバイトに励みお金が貯まると再び渡米、復学しました。このようなわけで、大学を卒業したのは30歳を過ぎていました(笑)。
 大学の専攻は航空学科でしたが、スポーツトレーニングに興味があったので、いろいろな勉強をしながら実際の仕事もしました。卒業後も、しばらくトレーニングに関する仕事をしていましたが、習得した技術や経験を日本で活かしたくなり帰国しました。


  やっぱり、たいしたものですよ(笑)。
 

保科  帰国後は、スポーツ施設の立ち上げやスタッフの指導などにかかわってきましたが、箱物ブームが沈静化してからは、プロアマスポーツ選手の基礎体力の強化や指導者の養成に力を注いでいます。


  広島に来られたのはいつですか。


保科  
16年前です。広島県から、国体強化選手やアジア大会強化選手の基礎体力のトレーニングを要請されたんです。それからずっと広島で、10年前、けんこうパークを設立しました。


これからのライフワークは、子どもたちの夢を実現すること!

  これから、一番やりたいことは何ですか。


保科  子どもたちの基礎体力作りと彼らの夢の実現をサポートすることです。小学生に将来の夢を聞くと、ほとんどの子がプロ野球やサッカーの選手になりたいと答えます。ところが、中学生になると、その声がまるで消えてしまい、自分には才能がないとかいってスポーツをしなくなる子どもたちがたくさんいます。


  ずいぶん劇的な変化ですね。


保科
  子どもたちがスポーツをするとき、それを指導する大人に問題があると思います。例えば身体作りの段階で正しいトレーニング指導ができていなかったり、まだ技術的に未完成の段階で子どもたちの才能を決めつけたりすることです。これらのことが影響しているように思います。
 遺伝的資質が才能に影響するのは、ほんの数パーセントに過ぎません。才能の大半は取り巻く環境により決まります。しっかりした基礎的なトレーニングや栄養の摂取、正しい技術指導がなされれば、プロの選手になれる可能性は誰にもあります。結局、大人が子どもたちの夢を摘んでいるんです。
 これから一番やりたいことは、子どもたちに正しい身体作りの指導ができるトレーナーの育成です。これは私のライフワークです。


  とてもいい話ですね。本日は、とても有益なお話、ありがとうございました。


2009.10.9/戸村彰義


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