| 広島を拠点に国際的な活動を展開する |
| 現代音楽作曲家・即興演奏家 |
| 寺内大輔さん&三宅珠穂さん |

三宅珠穂さん 寺内大輔さん
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〒737-0003 呉市阿賀中央5-12-21
音楽教室
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三宅珠穂さんと寺内大輔さんの音楽の一部を、お二人のウェブサイトで聴くことができます。
三宅珠穂さんの作品の試聴はこちら
寺内大輔さんの作品の試聴はこちら
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広島を拠点に活躍する作曲家・即興演奏家、寺内大輔さん三宅珠穂さんは、国内だけでなく海外でも精力的な音楽活動を展開しています。現代音楽が専門ですが、これまでコンピュータソフトのBGMやファッションショーの音楽、小・中・高等学校の校歌など、様々なジャンルの音楽も手がけています。
共演する機会も多いお2人の音楽性は異なるそうですが、お互いに個性を尊重し合って活動しているとのことでした。
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寺内さんと三宅さん |

パフォーマンス作品を演奏している
寺内さん |

リコーダーを吹く寺内さん
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テルミンを演奏する三宅さん
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昨年は2人で
広島のアニメーションビエンナーレに出演
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Q 現代音楽は難しいという先入観があり、つい敬遠してしまいがちです。現代音楽にはどんな魅力があるのでしょうか。
寺内 確かに現代音楽は耳慣れないので、多くの人が難しいと感じられているようです。しかし、馴染みのない音楽だからこそ、新鮮な気持ちで聴くことができるし、新たな音楽との出会いを楽しむこともできるのではないでしょうか。難しいという先入観を持たず、聴こえてくる音をありのままに素直な気持ちで聴いてみてください。きっと思いがけない感動があると思いますよ。
三宅 世界にはいろいろな音楽がありますが、日常生活のなかで聴く音楽のほとんどは、ごく限られた様式の音楽です。限られた様式の音楽だけを聴いていると、好みが固定したり思い込みができたりしがちです。
普段あまり聴くことのない音楽に触れていると、自分の新たな好みを発見し感性の幅を拡げることができます。現代音楽は、数ある音楽ジャンルの中でも、最も音楽様式が多様化しているので、挑戦してみられてはいかがでしょうか。
寺内 現代音楽は多様性を求めています。いろいろと聴いていると、必ず自分の感性にあう音楽が見つかると思います。
Q ところで、お2人が初めて会われたのはいつですか。
寺内 2人が初めて会ったのは、1997年の「第9回秋吉台国際20世紀音楽セミナー&フェスティバル in 山口」のときです。そのイベントには、ヨーロッパの現代音楽の生演奏があり、日本全国の作曲家も集まるので参加しました。
Q 三宅さんが大阪から広島に転進して来られたのはいつですか。
三宅 2003年です。この年は、韓国のテグ市で毎年開催される国際現代音楽祭に参加しました。オープニングコンサートで韓国の書道家と私たち2名がパフォーマンスを演じたのですが、これが私たちの初めての共演です。
Q オランダへの音楽の旅も、お2人いっしょでしたか。
三宅 もともとヨーロッパの音楽文化には関心を持っていたので、寺内さんに誘われたのをきっかけにオランダへいきました。2004年9月から2007年までの2年9カ月の滞在でしたが、たいへん有意義でした。
寺内 自分たちの音楽が日本以外でどの程度通用するかを知りたかったし、また音楽活動を国際的に広げたかったので、渡欧を決断しました。アムステルダムを選んだのは、即興演奏が盛んで、文化的に大変興味深い街だと感じていたからです。
Q アムステルダムでの音楽活動はいかがでしたか。
寺内 初めはほとんど知り合いがいませんでしたが、音楽家やダンサーの方、そして、私の音楽を聴いてくださった方々に応援して頂いたお陰で、思ったより早く知名度を上げることができました。
特にダンスや現代詩、美術など、音楽以外の分野の方と一緒に仕事をする機会が多かったのは、貴重な経験でした。
また、アムステルダムを拠点としてベルギーやドイツなど各地を訪れ、いろいろな文化に触れたり演奏したりすることができたのも良かったです。

子どもたちを対象にした音楽作り教室
(アムステルダム市立美術館)
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即興演奏会(呉)
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ピアノ教室
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ピアノ教室で即興演奏
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ピアノ教室で即興演奏
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Q ヨーロッパから、どんな文化的な影響を受けましたか。
三宅 いろいろありましたが、特に強く印象に残ったのは、日本の文化とヨーロッパの文化の違いですね。
建築を例にとると、西洋では左右対称や黄金分割といった均整の取れた比率を好みますが、日本は違います。例えば、竜安寺の庭の石の配置にしても、多少のゆがみを含んだ陶器にしても、その不均一さの中に説明できない美しさを感じる文化があります。そういった美学の違いを、理屈でなく生活の中から実感できたと思っています。
Q 帰国されてからの音楽活動は何に重点をおかれていますか。
寺内 アムステルダムでは、美術、詩、身体表現など、音楽以外のジャンルの芸術家と気軽に共演しましたが、これは異なるジャンルの間の壁があまりなかったからだろうと思います。
ところが日本では、この壁がとても強固なんですね。同じ「音楽」のジャンルの中でさえ、例えばブラスバンド畑の音楽家と合唱畑の音楽家とロック・ミュージシャンには、ほとんど接点がありません。
私は、こうした壁をできるだけ壊し、異なるジャンル間の気軽な表現交流を盛り上げていきたいと思っています。そうすると、新しいもの、おもしろいものが生まれると思います。
三宅 ピアノ教室も一方的に教えるだけでなく、子どもさんに作曲をしてもらったり、いっしょに即興演奏をしたりしています。そうすると楽しい雰囲気のなかでピアノも上達するし、創造性や感性,表現力も育っていくように思います。
Q お2人の今後の抱負を聞かせてください。
寺内 2003年エポカわーるどでインタビューを受けたときには、「自分にしか作れない独自性のある音楽を作りたい」といいました。それは今も変わりませんが、最近は、人が音楽とどのように付き合っていくかということに強い関心を抱いています。
例えば同じモーツアルトでも、演奏会で聴くモーツアルトと、自宅のCDで聴くモーツアルトと、レストランで流れるモーツアルトと、携帯電話の着メロとして設定されたモーツアルトでは、その意味合いが全く違います。そういった音楽と人との関係の多様性には、とても興味を惹かれています。今後の創作活動や教育活動に生かしていきたいですね。
三宅 絵を描いたり書を書いたり文を書いたりするように、誰もが音楽を自由に作れるようになれば嬉しいです。
Q 今日は、たいへん参考になるお話を聞かせて頂きありがとうございました。お2人のますますのご発展を心から祈っています。
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| ◆寺内大輔さんのプロフィール |
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・エリザベト音楽大学大学院修了。
・作曲を伴谷晃二、近藤譲、クラース・デ・ヴリーズ、ヴィム・ヘンドリクスの各氏に
師事。
・音楽は、室内楽・パフォーマンス作品、即興演奏、校歌など多岐にわたる。
・これまで日本を含む11ヶ国で、作品発表、演奏会出演を行ってきた。楽譜、CD数点
を国内外で好評発売中。
・現在、九州大学大学院芸術工学府博士後期課程在学中。広島大学非常勤講師、
広島県立呉特別支援学校非常勤講師。
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| ◆三宅珠穂さんのプロフィール |
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・相愛音楽大学作曲専攻卒業。同専攻科終了。
・作曲を松村禎三、山田光生、安田順子、クラース・デ・ヴリーズの各氏に師事。
・「深新会関西」「作曲家集団PORT」「Hiroshima Ensemble Resonance」同人。
・作曲作品は、韓国・大邸国際音楽祭の「世界の若い作曲家コンサート」のプログラム
に取り上げられ、インドネシア・ジョグジャカルタ現代音楽祭にも入選。
イタリア・トリノのI. C. O. M. S国際作曲コンクールでは、特別賞を受賞。
・作曲、即興演奏活動とともに音楽教室の講師としても活躍。子どもから年輩の方
まで、楽しく音楽を指導している。 |
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| 2009.5.1/戸村彰義 |
バックナンバー
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