Q 中谷さんは中国放送でどんなお仕事をなさっていますか。
A 入社当初は記者の仕事をしていましたが、現在の部署に異動してからは著作権管理やコンテンツ制作などの仕事に携わっています。
Q お忙しい中、日本泳法に精進されるのはたいへんですね。
A 毎週火曜日の19時から21時までと、土曜日・日曜日など時間がとれるときに、広島県立体育館や区民スポーツセンターなどで練習しています。ストレス解消にもつながるし充実感もあるので、楽しみながらやっています。
Q 水泳というと、クロール、平泳ぎ、バタフライ、背泳ぎが頭に浮かびます。日本泳法は、これらの泳ぎとは違うんですか。
A 根本的に違います。それらの泳ぎは競泳(西洋泳法)と呼ばれ、スピードを競うことを主な目的にしています。
日本泳法は本来実用的な泳法で、日赤の水上安全法にも使われています。また、自分と他人の身を守ることを主要な目的として発展したもので、フォームも根本的に異なります。
また、「泳ぐ」ではなく、「游ぐ(およぐ)」と表現します。
Q 日本泳法はいつごろから始まったんですか。
A 日本水泳連盟により公認されている流派は12流派ありますが、ほとんどが江戸時代初期に誕生しています。
Q 中谷さんが学ばれている神伝流は、どんな泳ぎですか。
A 寛永年間(1624〜1643)に誕生した泳法です。身体を沈め、歩くように足を動かして水を蹴る(あるいは挟む)『あおり足』の泳ぎが基本になっています。種類も実にたくさんあります。
Q 中谷さんは、いつごろから日本泳法を始められましたか。
A 祖父と父が游ぎ手で、父が長く神伝流広島游泳同志会の会長をしていたため、小学校の頃から日本泳法に自然に親しんできました。ちなみに、父は範士、兄は教士、私は練士の資格をいただいています。
※日本水泳連盟の公認資格として、範士、教士、練士、游士の資格がある。範士は最高位。
Q 小学校の頃からずっと泳ぎの練習をされているんですか。
A 学校のロケーションの関係もあって、中学校から大学まで、あまり游いでいません。大学卒業後、中国放送に入社しましたが、入社後かなり長い間、仕事が忙しくて游げませんでした。
内勤に回ってから本格的に游ぐようになり、今では広島独自の資格、五段をいただいています。神伝流広島游泳同志会の理事になってからは、その責任からも泳法の精進に身を入れ、津山の宗家の息子さんにも直接教えていただいています。
Q 日本泳法の魅力は?
A なんといっても、日本古来の伝統文化としての魅力です。習っているうちに次第に、伝統の素晴らしさが身体に伝わってきます。競技でないので、自分の心身を磨くことを一義的に考えるようになります。
それに年をとっても、年齢・体力に応じて游ぎを極めていけるのが魅力ですね。県の選手権だけでなく、全流派が集う大会や研究会もあり、自流他流の上手な方の游ぎを拝見するのも勉強になります。
始めると奥が深く、次第に面白さが増してきます。
Q 寒中水泳もやられるんですか。
A 寒中けいこですから、もちろん参加予定です。水が冷たくて痛いような感じがしますが、終わったときの達成感・充実感は言葉に言い尽くせません。心身の鍛錬になります。来年は第60回記念大会を迎えるので張り切っています。1月14日の成人の日、午前11時頃から原爆ドームの対岸で開催されます。(→1月14日寒中水泳の模様)
Q 授業料はどのくらいですか。
A こんなにお金のかからない趣味はありません。年会費2000円で、月謝は一切不要です。けいこ代は、火曜日(19時〜21時)と金曜日(13時〜15時)の定例講習会では、料金を同志会が一部負担しているので、プール料も含めて1回400円のみという安さになっています。
Q これからの抱負は?
A 私が子どもの頃は、広島でも多くの人が日本泳法を学んでいました。行事に随分たくさんの人が集まられていたのを今でも覚えています。また、県内各地のプール開きやスポーツ大会などの開会式でも、日本泳法を披露していたものです。
現在日本泳法に携わる人が減りましたが、昔の姿に戻し、日本泳法を未来に伝えていきたいと念願しています。これが私の夢であり抱負で、今の私のエネルギーになっています。
Q 中谷さんも教えられるんですか。
A 残念ながらまだ教士の資格をいただいていませんが、講習会では初心者指導の補助をしています。
Q 今日はとても有意義なお話有難うございました。
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日本泳法神伝流
広島游泳同志会・呉游泳同志会
の皆さん
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寒中水泳のひととき
左 中谷千映さん(練士)
中央 お父さんの中谷喜一郎さん(範士)
左 お兄さんの中谷直喜さん(教士)
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昇段審査の様子1
厳しさのなか、和気藹々
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昇段審査の様子2
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昇段審査の様子3
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昇段審査の様子4
葉業:諸手日傘
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游泳選手権の様子
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