→大原夫妻の作品 |
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山本 大原さんには毎年、「明窓園ギャラリーの手仕事大集合展」に出品していただいており、今年の9月12日からの集合展にも出品していただくことになっています。 大原さんの作品づくりで面白いのは、ご夫妻が二人三脚で創作されていることです。そのあたりからお願いします。 大原(妻) 私たち夫婦は2人で一人前なんです。手仕事作品を作るときには、まず主人がデザインして型紙を作り、その後、私が布を裁断し縫製するんです。販売は私の受け持ちで、経理など内向きの仕事は主人の分担です。 山本 すごいですね。ほんとうに驚きました。 大原(妻) どこへ行くときも一緒です。商品を仕入れをするときも、2人の意見はいつも一致します。でもいいことばかりではありません。アクセルばかりでブレーキがきかないものですから、高いものを、つい買ってしまうことがあります(笑)。 山本 バッグや壁掛けなどの作品を見る度に、いつも思うんですが、デザインといい色合いといい、実に見事ですね。いつごろから、手仕事作品を作っていらっしゃいますか。 大原(妻) 40年ばかり前、結婚したんですが、そのとき、大原呉服店を開業しました。それから、順調にいきまして、森口華弘さんなど人間国宝の作品も扱っていました。ところが、だんだん着物が着られなくなり、バブルがはじけたときを境に、着物の売れ行きが急激に少なくなりました。そこで呉服の経験を生かして、手仕事作品づくりを始めたんです。その他にも、備前焼や伊賀焼、健康食品などの販売もしています。 山本 手仕事作品をつくるとき、どんなことに力を入れていらっしゃいますか。
大原(妻) 古布をキルトし、バッグや壁掛けを作るんですが、古いものを大切にしたいというこだわりを持っているので、新しい布は原則として使わないことにしています。それに古い布と新しい布は合わないんですね。 山本 大原さんの作品には、大きいものや小さいもの、いろいろありますが、ずいぶん長い日数をかけて作られるものもあるんでしょうね。 大原(妻) 例えば、壁掛けの大きいサイズのものになると、半年もかかることがあります。自分が着ていた着物を裁断してつくるときには、日数の長さもさることながら、すごく気持ちが入ります。 山本 門のところに、大原呉服店の看板と「遊の家」という看板がかかっていました。そのご説明をお願いします。 大原(妻) 呉服店の仕事は、バブル後も自宅で細々とやっています。「遊の家」では、染色の仕方や衣装などのビデオを見てもらったりして、皆さんに楽しいひとときを過ごしていただいています。 山本 仕事をされる際、どんなことを一番大切にされていますか。 大原(妻) お客様に、品物を100%気に入っていただくことです。着物は、実にたくさんの方々の手にかかっています。その人たちや、それを買ってくださったお客様が喜んでいただくことを念頭に商売しています。お金も財産もないけど、お客様が私たちの宝物と思っています。 山本 本当にいい考え方ですね。頭が下がります。最後に、ご主人から一言お願いします。 大原(夫) 私の好きな言葉は、「縁」です。「縁」とは不思議なものですね。明窓園の山本さんとの出会いも素晴らしい 「縁」でした。今日、山本さんのおかげで、62年ぶりにクラスメートの戸村さん(筆者)にお会いすることができました。まったくの偶然に感謝しています。 山本 そういえば、大原さんと戸村さんの再会には本当にびっくりしましたね。今日は、とてもいいお話を聞かせていただき有難うございました。 |
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2007.8.31(戸村彰義) |
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