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ミミズで生ゴミ・リサイクルしませんか!
広島ミミズの会を主宰する
加用 誠男さん


加用誠男(かようのぶお)さん
1944年生まれ 62歳
広島ミミズの会
〒734-0024
広島市南区仁保新町2丁目10−10 
Tel 082-284-3664
e-mail sdrmb969@ybb.ne.jp
URL http://www.geocities.jp/sdrmb969/
 

加用誠男さんは広島ミミズの会を主宰し、ミミズを使った廃棄物リサイクルの輪の拡大に日夜努力している。その様子を取材した。



簡単なミミズ箱

ミミズ箱を開けると

ミミズを取り出す加用さん
■加用さんの自宅は、広島駅からバスで30分くらいのところにある広島市立仁保小学校の隣にあった。
 広々とした庭に、ミミズ箱が6個置かれていた。中を覗くと、よく肥えた黒い土の上に新聞紙がかぶせてあり、土をめくるとミミズが出てきた。


 加用さんが素人にもわかるように、噛んで含めるように説明する。
「この黒い土はココナツ繊維で、ミミズの寝床です。この上に生ゴミを置いておくと、まずバクテリアが分解してじゅくじゅくになります。このじゅくしゅくになった生ゴミとバクテリアをミミズが食べるんです。
 生ゴミは90%が水ですから大半が蒸発し、その他はミミズの尿を含んだ水と糞になります。これらはどちらも、非常に良質な肥料になります」


 ミミズは、土の中でよく見かける大きなミミズかと訊ねると、
「土の中にいるのは鉄砲ミミズで、生ゴミは食べません。生ゴミを食べるのはシマミミズで、500グラムで3,000円くらいします。シマミミズは釣りの餌にもなっています」と答えた。


「4人家族だったら、毎日500グラムの生ゴミが出るので、これを処理するには、おおむね2,500匹のミミズが必要です」という説明に、「それでは6,000円の出費になる。結構大きいなあ」と思っていると、彼は次のようにミミズの効用を語った。


「ミミズは最初は少なくても、だんだん増えていきます。なによりいいのは、においが全くなく、糞や尿が優れた肥料になることです。
 生ゴミは市の焼却場で燃やされていますが、なにしろ水の塊ですから、なかなか燃えず温度が上がりません。このためダイオキシンが発生しているとのことです。しかも焼却するコストが高く、4人家族の場合、年間12,000円くらいの税金を納めていることになるそうです」


■加用さんは東京生まれの広島育ち。サルベージ関係の会社に入り、軍艦の引き上げなどの仕事に11年ばかりかかわった後、高速道路関係の会社に入り、22年間、全国の高速道路に標識をつけて回った。どちらの会社も思い出が多く、たいへん楽しかったと回顧する。


 彼がミミズを初めて飼ったのは4年前の58歳のときで、会社を退職した3年前から本格的に取り組み始めた。
「家内の82歳になる母親が、『ミミズのいる土はよく肥えており野菜がよくできる』と言っていました。これを聞いて、ミミズに関心を持ち始めたんです。そこで畑からシマミミズを500匹ほどとってくると、半年もたたないうちに、2,500匹くらいになりました。毎朝起きてミミズを見るのが楽しみになり、いつの間にか完全にはまっていました。」


 ミミズを調べているうちに生ゴミの公害の実態がわかり始め、ミミズによる生ゴミ・リサイクルを広めたいと強く思うようになった。
「ミミズを飼いたいという人には、無料でミミズを差し上げています。先般は差し上げ過ぎて、手許のミミズが少なくなり業者からまとめて購入しました。昨年、福山老人ホームにミミズをあげたところ、肥料がたくさんとれてきれいな花が咲いたとお礼がありました。そのときは本当に嬉しかったですね」
 

ミミズたち

ミミズの糞は肥料に

ミミズの糞で咲く花(ヒヤシンスの蕾)

加用さんの手作り
ミミズ参考書



 広島ミミズの会を立ち上げたのは、昨年のことだった。
「現在、会員数200人くらいです。その中にメールをやっている人が80人くらいいるので、主にメールで情報を提供しています。
 先般、皆さんから強い要望があり、ミミズを飼うための小冊子を作りました。1,000部(16ページ)、26万円で作りましたが、ほとんどなくなりました。今度は24ページくらいに増ページして作ろうと計画しています。前回は全部自費でしたが、経費がかさむので市などに助成金を申請しているところです」


 現在、懸命に取り組んでいるのは冬場対策。
「ミミズは寒くなると活動が鈍り、生ゴミをあまり食べなくなるんです。そのため、クーラーを使ったり、太陽電池で温めたり、センサーで温度を調べたりしています。原子力発電を使った電気だけは、使わないつもりでいます」


■誰でもできる楽しいミミズコンポスト
 ミミズで生ゴミを処理することをミミズコンポストと言います。
 広島市では、年間5万8千トンの生ゴミが焼却されています。この生ゴミの処理コストは1kg当たり58円で、1世帯年間約12,000円の税金を払っていることになります。しかも、生ゴミの焼却は健康を害するダイオキシンや地球温暖化の一因となる炭酸ガスを発生させます。ミミズを使って生ゴミを処理すると、これらの問題が解決するだけでなく、農作物の肥料として最適のミミズの糞や尿が得られます。
 ミミズコンポストは、個人ができる環境対策です。


■10分でできる簡単なミミズ箱の作り方
1 プラスチックケースを準備する。
  50×44.5×45cm
2 底に、できるだけたくさん空気孔兼水抜き孔を開ける。
3 ミミズが逃げないように、底に布を敷く。
4 ココナツ繊維(商品名:水で増える用土)を入れた後、
  ミミズを入れる。
5 新聞紙を濡らし、表面に掛ける。
6 蓋に孔を開ける。孔の大きさは2mm以下にすること。
7 ブロックの上にミミズ箱を置き、下に液肥受けを置く。
  

■ミミズ箱を作る費用
プラスチックケース 1,000円
ブロック2個 240円
ココナツ繊維 6個×105円 630円
液肥受け 105円
その他 25円
ミミズ 500g 4,500円
6,500円
戸村彰義

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