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まず最初に社名の謂れを尋ねると、 「ヒューマン・コーディネート・コンサルティングは、一定のやり方で教えるということではなく、人間一人ひとりを丁寧にコーディネートしていきたいという気持ちからネーミングしました」と彼女は穏やかな笑みを浮かべながら答えた。 続けて、先般行った東広島市の学校関係者を対象にした研修について説明した。 「学校の役員をしたとき、先生と親とのへだたりがものすごく大きいのに気付きました。それも、ほとんどが誤解なんですね。先生は大学を卒業すると、対人関係や社会マナーの教育をほとんど受けず、親や生徒と接するんですから気苦労がたいへん多いと思います。会社には新入社員研修があるのに、先生にはないのはおかしいと思いました。 セミナー終了後、先生方にたいへん喜んでいただき、やって良かったと思いました」 彼女は、学校関係の研修のほか、企業向けの新入社員研修や女性能力開発研修にも熱心に取り組んでおり、その趣旨を次のように語った。 「いわゆる7.5.3現象があります。中学卒が7割、高卒が5割、大卒が3割、入社して3年以内に退職していくという意味です。これは企業にとっても個人にとってもたいへんな損失ですが、研修によってはかなり防止できます。 女性についても、これからいかにその力を使いこなせるかが企業にとって大きな課題と考えます。女性がどれほどの潜在的能力を持っているか、企業の人事担当者はぜひ考えてほしいと思います」 ■現在、最も力を注いでいるのが学生の就職活動の支援。就職期間中、学生とともに伴走するという彼女は、内定通知が来たときには震えがくるほど感動するという。 支援活動のエピソードを次のように語る。 「就職前の大学生に、長所を4つ、短所を1つ書くようにいうと、誰もが例外なく短所ばかり書いてきます。幼いときから、両親や先生に気をつけろと悪いところばかり指摘されて育ってきたからではないでしょうか。まず原点に戻り、自分の良いところはどこか認識しようと話合っています」 「学生たちに共通に言えることは、メールはできても自分の意見を話せない、相手も自分も同じくらいに大切にする社会人マナーを知らないことです。 彼らは面接に落ちるとひどく落ち込みます。中には立ち上がるのが容易でない子もいます。『就職期間はいろいろな人に会えるチャンス。落とされたら、自分を育ててもらった、これは一生の宝物だ』と思おうと言っています」 就職試験全員合格を目指しているそうだが、それが実現しているのだからすごい。 学生のアンケートを見ると、次のようなことが書かれていた。 ○藤原さんって、やはりステキ。 ○元人事担当者のホンネが聞けた。 ○面接での礼儀作法のたいへんなことがわかった。 ○ポシブルに考えることができるようになった。ETC そのほかに、ちょっと変わった視点からの研修もある。ウオーキングやメイクなどの講座だ。これらの講座も実践的できめ細かく行われており、受講生の評価が高い。詳細⇒ 「人間は意識を持つと必ず実現します。ダイエットに大金をかける必要はありません。高い化粧品も不要です。適切なウオーキングとメイクで見違えるほど、スリムになりきれいになります。知的な美しさを身につけるのは技なんですが、意識を持てば必ず身につきます。女性はもちろんのこと、男性も若々しく見られたいという意識をいつまでも捨てないでほしいですね」と笑う彼女は、実にスリムできれいだった。
「子供を連れてきてもいいと言われたんです。1年間レッスンを受けた後、仕事もそこそこにありました。人間、努力すれば何でもできると思いましたね。そこにいた数年間で、今日の基礎ができました」 彼女は本当に勉強が好きだ。勉強している自分が一番好きという。資格の取得にも積極的に挑戦し、働きながら電話交換取り扱い免許や秘書の資格などを取得した。ちなみに文部省認定の秘書試験では、成績優秀者として東京で表彰された。 OL生活が終わった後もその意欲は衰えず、産業カウンセラーやキャリアカウンセラーなどの資格を取得した。 彼女は語る。 「努力すれば可能性が開けます。努力しなければチャンスは訪れません」 秘書試験取得後は、企業と学校の秘書を経験したり、会社の人事・総務・経理、人事戦略の立案などに携わったりするなど、多くの経験を積んでいった。 彼女は述懐する。 「昨年、独立起業しましたが、この10年間はずいぶん多くのことを経験しました。人を大切にしない上司・トップに出会ったときにはいろいろ進言しましたが、それには限界がありました。そこでメンタルヘルスの勉強をした後、独立起業、コンサルタントとして生きることにしたわけです」 「学生時代の自分と現在の自分はつながっていません。いろいろな社会経験の積み重ねの上に、今の自分があるんです」と言い切る彼女は、まさに文字通りの実践型コンサルタントだ。 これからの夢を尋ねると、 「小学校・中学校・高校・大学と、一貫したキャリアコンサルティングを実践するのが夢です。大学生と接しているうちに、小学生のときから指導しなくてはいけないと思いました。それには小学校の先生やPTAの皆さんにアプローチする必要があります。会社・学校・行政・個人と、緊密なネットワークを組んでいきたいですね」と答えた。 現在、ニート、フリーターの増加や産業構造の変化による人材異動などにより、キャリアコンサルタントの重要性が大きくクローズアップされてきており、彼女の活躍の場はますます広がっていくことだろうと思った。 |
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| 戸村彰義 | ||||||||||||
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