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室内に入ると、女性iに一番奥にある広々とした部屋に案内された。 石田博実さんはパワーフルな感じの女性で、教室について次のように説明する。 「ここのマンションは、教室専用として借りたばかりです。数年前、カラーセラピーの教室を開きましたが、そのときはワンルームマンションでした。それから2回引越しをし、ここに落ちついたわけです。 より良い講座を開くには環境も大切です。引越しする度に、部屋が広くなっていきましたが、これは生徒さんの後押しのたまものです」 ■それから数日後、セミナーを見学するため再度伺った。 その講座のテーマはアートセラピー。受講生は3人の若い女性で、その中に私も入るよう勧められた。 まず一枚の画用紙が配られた。石田講師の指示にしたがい、左手で描くように言われる。 最初は山。それを描き終えると、川、田、家、蛇、石と次々に指示が出た。私はもともと不器用なうえ左手なので、拙い絵がますます拙くなり、小学校1年生でも、もっと上手だろうと思われるような出来映えになった。 講師から新たなオーダーが出る。 「描いた絵を隣の人に回してください。回ってきた絵には感想を記入してください」 回ってきた作品を見て驚いた。左手だから、みんなたいしたことはなかろうと思っていたら、すごく上手なのである。一番最初の人の作品は、柔らかくて明るいタッチの抽象画。次の人はメルヘン調の作品。それからパワフルなエネルギーの塊のような作品、華やかなタッチの写実画と続いた。 講師から、山や川などの意味について説明があった後、それらがどの位置に描かれているかによって、描いた人の悩み事など心理状態が表れると解説があった。 和気藹々のなかに自然に気付きが得られるという感じのセミナーで、2時間があっという間に過ぎた。 ■石田さんは広島生まれ。広島修道大学人文学部英語英文科を卒業すると、派遣会社でナレーションやイベントのプロデュースなどを行った後、ジュエリーコーディネーターを経て、1991年プロモーションKを設立した。しかし、当時はバブルの絶頂期。商品を並べれは売れる展示会は長続きしないと感じ、この業界の中でより一線で活躍し、業界に新しい風を持ち込もうと考えた。
何百万円もするブランドものを身につけても、あまり輝いて見えない人もいます。その反対にTシャツを着て手ごろな宝石を身に着けていても、すごく輝いて見える人がいます。結局、人は内側から輝かなければ、ダメだと思いました」 このように悩んでいたとき、彼女はカラーセラピーに出合ったのである。 「カラーセラピー基礎コースを受け、目からうろこが落ちました。カラーコーディネートは外から女性を美しくしますが、カラーセラピーは内から人を美しくします。自分の美しいところを発見し深いところから自信をつけるので、自然に内から輝いてくるのです」 それから集中的にカラーセラピーを学び、1999年にはイギリスオーラソーマ社公認のカラーセラピストそしてティーチャー資格を取得した。 「2000年からは、毎年2週間、イギリスのオーラソーマ社主宰のセミナーに出かけています。日本で情報が入ってくるのを待つより、自分で感じて自分を通して語りたいと思い、コストはかかっても出かけることにしています。イギリスの学校には、世界50カ国から講師陣が集まるのでたいへん勉強になります」 彼女は、レインボーカラーズを主宰する傍ら、穴吹キャリアーアップスクール、サンケイリビング新聞社、中国新聞メルパルク教室などの講師を務め、カラーセラピーの普及に努めている。 ■これからの抱負について尋ねると、次のような返事が返ってきた。 「現在、カラーセラピーを中心に、アロマセラピー(外部講師)やコーチング、アストロジー占星術、マヤ暦、風水などの養成講座を行っていますが、その内容をさらに充実していきたいと思っています。 セミナーの基本的な目的は、受講生のみなさんが変わっていくきっかけを提供することだと思っています。スイッチが入り、生徒が目に見えて変わっていくのを見ると、セミナーをやってよかったとしみじみ思います。 セミナーのもう1つの目的は、プロフェショナルなカラーセラピストを養成することです。自分1人の力ではたいしてことはできません、1人でも多くのプロフェショナルを養成したいと思っています」 彼女は、月40冊くらい本を読むという勉強家。毎日、文章や言葉を色に変換したり色を言葉に変換したりしているという。 「例えば、わくわくはオレンジ、心はグリーン、嬉しいはイエロー、成功への奮起はレッド、日の出の赤はエネルギー、夕日の赤は闇への警告です。色は世界共通言語です。色を言葉に翻訳するのは楽しいですね」 「色は才能です。自分の色に気付くということは、自分の才能に気付くということです。 自分の心が喜ばないことをするとストレスがたまります。自分の才能に気付き、自分の心が喜ぶことをすると人生が楽しくなります」 このように語る彼女は本当に楽しそうだった。 |
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戸村彰義 |
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