広島の人・広島の情報 
自己啓発のためのエポカわ〜るど
(株)第一ビルサービス
CONTENTS 元気な高齢者
広島のイベント メルマガ登録 トピックス リンク ブログ ホーム

広島の文字文化を世界に発信したい!

大森 富士子さん
(おおもり ふじこ)



大森 富士子さん 


(株)ガリバープロダクツ
取締役編集長


広島市中区紙屋町1丁目1-17 
広島MIDビル4F
Tel   082-240-0768(代)
Fax  082-248-7565
e-mail  ohmori@gariver.co.jp
http://www.gariver.co.jp


(株)ガリバープロダクツは、広島市唯一の編集プロダクション兼出版社である。同社の取締役編集長として超元気に活躍している大森富士子さんに、『元気の素』を尋ねた。



ガリバープロダクツにて

◆広島市の中心地にある紙屋町東電停を降りてすぐ近くに、広電ビルがある。(株)ガリバープロダクツは、その6Fにあった。室内に入ると、入口の部分にかなり広々とした空間が広がっていた。


 応対した女性に用件を伝えると、かなり離れた場所から「大森です」という大きな声がした。
「入口のところが、かなり広くとってあるでしょ。来客者が入りやすいように、レイアウトしてあるんです」
 このように語る大森さんは、元気な表情のなかにやさしい気配りの感じられる人だった。
 彼女の社内外活動は、実に幅広く、
・広島商工会議所青年部副会長
・広島商工会議所連合会広報担当者研究会講師
・広島市まちづくり市民交流プラザ情報誌「らしっく」編集長
と、数得られないほど続く。


 これらをいちいち説明してもらっても本筋は見えないと思ったので、彼女の生い立ちから入ることにした。


◆彼女は、1960年、尾道市で生まれた。小学校・中学校は尾道、高校は福山で就学し、広島大学歯学部技工士課程に進学する。大学を卒業すると、三原市の歯科医院に就職し、技工士の仕事に懸命に取り組んだ。


「私は、もともと理系だったんですよ《笑》。技工士を始めてから3年過ぎた頃のことでした。腕が上がらなくなったので、病院にいくと腱腕症候群と診断され、仕事はドクターストップがかかりました。これが私の運命を大きく変えたんです」


 そこで、本が好きだったこともあって、しばらくフリーペーパーの仕事をした。それから、縁あってリビング新聞福山に就職する。26歳のことだった。
「会社へいくと、たくさんの応募者がきていました。採用はたったの1人。その1人に運良く入ったんです。それから夢中になって仕事をしました。人に会うのが楽しかったですね。給料をもらっていいのかと思いました。そのとき、びしびし鍛えてくれた上司が通谷さん(現在のガリバープロダクツ社長)です」


 リビング新聞福山に入って3年が過ぎたとき、「カープマガジン」の編集部員にきてほしいと誘われ、広島市に転出する。
「運が悪いことに、半年後、役員が資金を持ち逃げして会社が倒産したんです。仕方がないのでフリーライターになりました。リクルートに自分を売り込んで仕事をもらったんですが、福山時代に鍛えてもらったおかげですね。仕事が速いので、ライティングマシンと言われてました」

出版したばかりの本。
著者は中国・韓国・日本の
文化比較学者 金文学さん

定価 1600円



 1990年、29歳になったとき、運命の激変があった。編集プロダクション「ガリバープロダクツ」の立ち上げにかかわったのである。
「リビング新聞福山のとき上司だった通谷さんから、編集プロダクションを一緒に立ち上げないかと、声がかかったんです。二つ返事で引き受けました。バブルがはじけた直後のことなので、周囲からは無謀だと言われましたがね《笑》」

 
◆(株)ガリバープロダクツが発足すると、通谷さん、大森さんは猛烈にがんばった。その甲斐あって、会社は着実に力をつけていった。
「広島市には、きちんとした編集プロダクションがなく、料金体系もはっきりしていなかったので、売込みしながら価格設定をしていきました」


 それから5年目に大きな転機が訪れた。大手取次の全国口座を開設、広島では初の出版業に踏み出したのである。
「全国口座がとれたとき、関係者の皆さんはびっくりしたんです。通常の常識では、とてもとれないんです。日参した通谷社長の熱意が認められたんだと思います」


 それまで4人くらいしかいなかった社員が、一挙に15人に膨れあがった。出版業務をこなすため、カメラマンやデザイナー、パソコン技術者などを採用したのである。
「初めの5年間はリスクがありませんでしたが、後の10年間は人件費も膨らんだし在庫も抱えるようになったので、リスクが大きくなりました。しかし、仕事のレベルは確実に上がりましたね」


 出版業は一発勝負の仕事とも言われる。あえて、そのリスクに挑戦したコンセプトは何かと尋ねると、彼女は真剣な表情でつぎのように説明した。


「広島は文字文化の弱い町といわれます。全国に通用する本を出そうと思えば、東京に行かなくてはなりません。このため人材が流出するんです。
 東京に行かなくても、本が出せるようにしたい。そうして広島の文字文化を育てたい。広島の文字文化を世界に発信できる体制づくりをしたい。これがリスクに挑戦したコンセプトです」


 ここまできて、彼女の『元気の素』が理解できた。その根源は、このコンセプトにあると思ったのである。 
「10年前と比べると、確実に変ってきましたね。原稿の持ち込みや相談が随分増えています」
と、明るい表情で語る彼女は、ベストセラーの出版についてつぎのように意欲を表明した。
「この10年間で150冊くらい出版しました。4万部くらい売れたものもありますが、まだベストセラーは出していません。1度ベストセラーを出すと、広島の人たちからも注目されるので、これからも夢の実現にトライし続けます。1日も早く実現したいものですね」


「先般、金文学先生の『賢い人生術』を発刊しました。先生は韓国、中国、日本の文化に詳しく、ユニークな考え方を持った方です。本の内容は、単なる名言集ではなく、今後の人生を生き生き元気に生きていくためのアドバイス・指針が満載されています。本著の販売には、大いに期待しているところです」 
 このように話す大森さんの表情には、なみなみならぬ闘志があった。


(株)ガリバープロダクツ
資本金 1000万円
設立 平成2年
業務内容 編集に関わる業務全般、出版業務
代表取締役 通谷 章 (つうや あきら)
本社所在地 広島市中区紙屋町1丁目2−22  広電ビル6F
Tel  082-240-0768(代) 
Fax 082-248-7565


(戸村彰義)

バックナンバー