「治験」ってご存知ですか?
山根弘和さん





山根弘和さん 山根弘和さん


(株)アークメディカルサポート
広島事業所 主任


〒733-0011 広島市西区横川町2-7-19
横川メディカルプラザ7F



TEL  082-503-8911
FAX  082-292-6980
E-mail  hiro-yamane@arc-ms.co.jp
URL  http://www.arc-ms.com




人々の健康維持増進に貢献している「くすり」が誕生するには、「治験」というプロセスを経なければならない。
治験施設支援業務(SMO)を主力事業にしている(株)アークメディカルサポートの山根弘和さんに、「治験」とはどんなものか伺った。


山根弘和さんと河野梢子さん
左/山根弘和さん 右/河野梢子さん

(株)アークメディカルサポート
本社 東京都新宿区西新宿6-8-1
新宿オークタワー3F
資本金 1000万円
設立 1991年6月27日
代表取締役 岡 知正


Q 「くすり」については、昨今、クスリ漬けだとか、副作用だとか、いろいろな言われていますが、健康維持にはやはり欠かすことのできないものですね。
 
一度も「くすり」の恩恵を受けたことがないという人は、いないと思います。使い方によってはマイナス面もあるかも知れませんが、やはり「くすり」は健康維持に役立つものであり、人類共通の財産だと思います。


 治験とはどんなものか、簡単に説明してください。
 治験とは、新しく開発中の「くすり」が人の病気に有効かどうか、また安全かどうか、実際に「患者さんなどにご協力いただいて確かめる試験」のことをいいます。
 具体的には、下図の「新しい薬ができるまで」をご覧ください。


 新しい「くすり」が誕生するまでには、長い期間がかかるといわれますね。
 一般に10年〜18年くらいかかっているようです。新しい薬が広く使用されるには、動物試験や治験で得られた成績・データなどを国(厚生労働省)に提出し、厳重な審査を受け承認されなければなりません。
 治験の対象になる「くすり」は、効果や安全面での情報が少なく研究的な面があるので、治験にあたっては患者さんの安全性を十分に考慮した計画がたてられ、慎重に実施されています。
 

 治験は人体実験だということで、一般にアレルギー現象があるようですが・・・・。
  治験に際しては安全第一ということで細心の注意が払われています。それに本人の納得が大前提となっており、途中でいつでも止めることができます。ダークな人体実験というイメージとは、程遠いように思われるのですがね。


 治験に参加するメリットは?
  新しい「くすり」に出会えることなど幾つかのメリットがありますが、何より大きいのは、世の中に貢献しているという充足感だと思います。開発された「くすり」は、たくさんの治験ボランティアさんのご協力により誕生しています。治験に参加することは、こうした人たちの仲間入りすることです。
 
 外国と比較すると、日本の治験は遅れているといわれますね。
  そうです。かりに薬が100あるとした場合、先進諸外国ではそのうち80〜90使えます。ところが、日本の場合は15〜20しか使えないんです。治験の遅れが薬の認可の遅れにつながっているんですね。
 こうした事態は医療の質の低下を招くものと憂慮され、最近、国・地方自治体・医療機関・製薬会社など、全国的な規模で、治験の推進が展開されています。




◆新しい薬ができるまで◆


有効物質の発見

動物実験

臨床試験

1.健常人に対する試験
(臨床第1相試験)
2.患者に対する試験
(臨床第2相試験)
3.多数の患者に対する試験

臨床第3相試験

審査

認可後の評価

新しい薬

市販後調査

 
 治験コーディネーター(CRC)の養成も、その1つですね。
 そうです。CRCは、医師と協力して治験を円滑に調整する縁の下の力持ち的存在で、看護師・薬剤師・検査技師等で構成されています。最近、随分増えてきていますが、アメリカと比較すると、まだ大人と子どもの差だと言われています。
 

 (株)アークメディカルサポートは、どんなことをする会社ですか。
 会社の名前の由来は掛け橋(アーチ)で、製薬会社、医療機関、治験ボランティアさんを結びつける事業内容を表しています。
 このことからもわかっていただけるように、当社では、治験業務のサポートを側面から行っています。


 例えば、どんなことですか。
 治験に参加されるボランティア(患者)さんへご協力を呼びかけたり、治験の内容を十分に理解していただくための説明会を開催したり、CRCを医療機関等に派遣したりすることなどです。


 山根さんは、いつからこのお仕事をされていますか。
A 2年前からです。「いい薬を1日も早く社会に!」「子どもたちにいい薬を残したい!」を目標に、日々の仕事に打ち込んでいます。
 当社では治験ボランティアの会が結成されており、現在まで延べ3万人の方々にご協力いただいています。この登録者数を広げ、治験の必要性を知っていただくこともメイン目標です。



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